新・ことば事情
6801「売買春か?買売春か?」
4月18日、新潟県の米山隆一知事が「週刊誌報道」がきっかけで辞任を表明しました。
「援助交際(援交)」
をしていたという記事です。
ひところ流行ったこの「援助交際(援交)」という言葉ですが、これはちょっと、ええかっこした言葉で、要は、
「売春」「買春」
ですね。どちらも本来は、
「ばいしゅん」
と読んでいましたが、20年ぐらい前から(たしか東京都の条例がその「はしり」)
「買春」に関しては、
「かいしゅん」
と読むようになりました。「春」を「買う者」がいるから「売る者」が出て来ると。
「ニワトリが先か、卵が先か」
みたいな感じもしますが・・・
それはさておき、その両方をひっくるめた、
「バイバイシュン」
を漢字で書くと、
「売買春」
なのでしょうか?それとも、
「買売春」
なのでしょうか?
一般的には「売り買い」は「売買」なので、それに従えば、
「売買春」
ですが、何となく「買う」方が先に来そうな感じ。それだと、
「買売春」
になります。結局、4月19日の「ミヤネ屋」では、「内閣府」のホームページの表記に従って、
「売買春」
ということになりました。