新・ことば事情
6793「京都府知事選挙のアクセント」
4月8日に行われた京都府知事選挙で、前・復興庁次官の西脇隆俊氏(62)が40万票余りを得て、31万票余りを得た元・京都府弁護士会副会長の福山和人氏(57)を破って初当選を果たしました。
翌日のお昼にそのニュースを読む山本隆弥アナウンサーが、質問して来ました。
「『京都府知事選挙』の読み方なんですが、どこで区切ればいいんでしょうか?僕は『京都・府知事選挙』って、これまで読んできたんですけど、他の人のを聞いていると『京都府・知事選挙』って読む人もいたり、バラバラなんですが・・・」
つまり、
(1)「キョ\ートー・フ/チジセ\ンキョ」=『京都・府知事選挙』
なのか、
(2)「キョ/ート\フ・チ/ジセ\ンキョ」=『京都府・知事選挙』
なのか?という問題ですね。これに加えて、全体をコンパウンドする(区切りがない)、
(3)「キョ/ートフチジセ\ンキョ」
もありますが。(今、4月16日NHK大阪放送局の男性アナウンサーは、このアクセントで全体をコンパウンドしていました。)
私は、
「(2)キョ/ート\フ・チ/ジセ\ンキョ」=『京都府・知事選挙』
ですね。理由は「知事選挙」がまずあって、「どこの知事選清か?」と言うと、「京都府」の知事選挙であると。そうすると切る所は「京都府」と「知事選挙」の間ですね。バランスも良いしね。
でもこれは、「何の選挙か?」「京都府知事」の選挙ということで、
「京都府知事の選挙」
と考えれば、
「キョ/ートフチジ・セ\ンキョ」
という様に、ほぼ「(3)と同じアクセント」になることも考えられますが、ちょっとコンパウンドするには、「センテンスが長い」気がします。
皆さんは、どう読まれますか?