新・ことば事情
6788「天使と悪魔」
「天使と悪魔」
というと、「ダン・ブラウンの小説のタイトル」のようですが、アメリカ・メジャーリーグの話です。ロサンゼルス・エンゼルスの「二刀流・大谷翔平選手」です。
3試合連続ホームランにピッチャーでも2勝。2勝目は7回までパーフェクト・ピッチング、打たれたヒットはわずかに1本って、スゴすぎる!
4月10日の読売新聞スポーツ面の見出しは、
「『悪魔的』フォーク12K連勝」
で記事を読むと、
「米メディアが『devilish(悪魔のような)」と形容したスプリットが効いた」
とありました。
「スプリット」
と呼ばれる変化球は、日本では、
「フォーク」
ですね。記事では、
「大谷は渡米後、この球を『スプリット』と呼んでいる。それは『こっちの表現に合わせただけ』。中身は日本ハム時代と同じフォークだ」
と書かれています。
この「『悪魔的』フォーク」という見出しを見て私は、
「悪魔的?エンゼルス(天使)なのに?」
と思ったんです。アメリカのメディアは絶対、
「その対比を考えて表現している」
に違いない!
米カリフォルニア州アナハイムからこの記事を届けた「福井浩介記者」は、そこには全然触れてないんだよなあ・・・。残念!