新・ことば事情
6777「髭・鬚・髯」
3月30日の「ミヤネ屋」のゲストでお笑いコンビ、
「髭男爵」
の「山田ルイ53世」さんが出演してくれました。テレビ画面で見るよりもかなり大きな人でした。彼は関西出身なんですね。さて、それで、
「髭」
です。実は「ひげ」を表す漢字は「3つ」あります。タイトルに書いた通り、
「髭・鬚・髯」
の3つです。それぞれ、どの部分の「ひげ」なんでしょうか?調べたところ、
・「髭」=口ひげ
・「髯」=頬(ほお)ひげ
・「鬚」=顎(あご)ひげ
です。しかし、3つの漢字とも、
「表外字」(常用漢字ではない)
ので、放送などでは普通は、
「ひげ」「ヒゲ」
なのですが、「固有名詞」は例外的に出て来るので、「髭男爵」という「コンビ名」=「固有名詞」なので、珍しく「鬚」が生えて来た・・・出て来たということです。
それで、難しい漢字(表外字)なので、全部ではないですが、
「髭(ひげ)男爵」
と「ルビ」を振りました。でもこれって実は、もし、
「とっても有名な人」
であれば、
「ルビを振ることは、その人にとって失礼に当たる」
ので、ルビは振りません。ルビを振るということは、
「有名ではない」
と言うことになるので、できたら振りたくなかったのですが、
「読めないかも・・・」
ということで、一部、ルビを振りました。山田ルイ53世さん、ゴメンナサイ。