新・ことば事情
6776「デコポンのアクセント」
平成ことば事情5064「デコポンとくまモンのアクセント」で5年前(2013年4月)に書いたものの関連です。
その際に「デコポン」のアクセントに関して、NHK(当時)の原田邦博さんから、
「かんきつ類の『デコポン』。今、NHKの番組では『デ\コポン』と『頭高』で言いました。関東人としては『デ/コポン(平板)』が自然なのですが・・・。これは登録商標ですので、権利者の熊本県のJAがどう言うか?なお、品種名は『しらぬい』です。」
という質問を受けて、熊本県民テレビ(KKT)のアナウンス部長に聞いてもらったところ、
「熊本では『平板アクセント』で『デ/コポン』と言う。しかし、同じくデコポンを作っている四国では、『デ\コポン』と『頭高』で言っているケースもあるようだ」
という答えをもらっていました。
ところが、きょう(2018年4月5日)、その「熊本のデコポン」のコマーシャルをやっているのを見たら、
「JAあしきた(熊本)果実部の竹村鉄也さん」
という方が出演していて、その竹村さんも、ナレーターの男性も、
「デ\コポン」
というように、
「頭高アクセント」
だったのです。「熟成」がついて、「熟成デコポン」では、
「ジュ/クセーデ\コポン」
でした。
また、2016年5月に出た『NHK日本語発音アクセント新辞典』にも「デコポン」は載っていて(それ以前の1997年に出た『NHK日本語発音アクセント辞典』には「デコポン」は載っていなかった)、
*「デコポン(かんきつ類、商標名)」
=デ/コポン(平板アクセント)、デ\コポン(頭高アクセント)
の順番で載っていました。
どちらのアクセントOK、ということなんですかねえ。