新・ことば事情
6768「混醸」
ワイン漫画『マリアージュ~神の雫 最終章9』(亜樹直・作、オキモトシュウ・画、講談社:2017、10、23)を読んでいたら、ワインを巡ってこんなフレーズが出て来ました。
「シャンパーニュ地方に倣った品種の"混醸"になったのだと思います。シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%の不思議な白ワイン」
この中の、
「混醸」
という言葉は、初めて見ましたが、見ての通りそれぞれの漢字の意味の、
「(一つではなく)いくつかのブドウ品種を混ぜてワインを醸造すること」
でしょうね。
辞書に載っているのかな?
手元にある『精選版日本国語大事典』『デジタル大辞泉』『明鏡国語辞典』『新明解国語辞典』『広辞苑(第6版)』『旺文社標準国語辞典』『三省堂国語辞典』『現代国語例解辞典』『岩波国語辞典』『新潮現代国語辞典』には、「混醸」は載っていませんでした。
『新明解』『三国』 には、
「混植」
は載ってたし、『旺文社標準』『三国』『岩波国語』『新潮現代国語』には、
「混食」
は載っていたんですけどね。これは、
「国語辞典にはない言葉」
のようですね。専門用語でしょう。