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『道浦TIME』

新・ことば事情

6767「店舗付き住宅と店舗兼住宅」

3月27日の読売テレビの『かんさい情報ネットten.』を見ていたら、大阪市内で火事のニュース。その焼けた住宅が、

「店舗付き住宅」

でした。それを見たMアナウンサーが、

「え?『店舗付き住宅』?『店舗兼住宅』ではないんですか?」

と言いました。う-ん、どう違うんだろうか?と少し考えてみて、

「『店舗付き住宅』は1階が店舗の造りになっていて、そこにお店が入っていて、その上の2階が住宅になっているという形態だけど、必ずしも1階のお店の人が住んでいるとは限らない。2階の住民と1階の店舗とは直接関係ないケースで、『店舗付き住宅』は、1階の店舗を経営している人たちが2階にそのまま住んでいる、という違いじゃないのかな?」

と答えました。

ネット検索(グーグル)してみると(3月27日)、

「店舗付き住宅」=22万3000件

で、「日本語表現辞典Weblioによると、

「店舗付き住宅」=「建物の1階部分などが住居でなく店舗として使用できるつくりの住宅。商売用のスペースをもつ住居」

とありました。やっぱりね。一方の「店舗兼住宅」は、

「店舗兼住宅」=17万5000件

でした。つまり「店舗付き住宅」に実際に住んでいる状態の家が、

「店舗兼住宅」

なのではないか?と思いますが、いかがでしょうか?

(2018、3、27)

2018年3月28日 18:41 | コメント (0)