新・ことば事情
6758「ブロッサムか?ブラッサムか?」
3月23日の「ミヤネ屋」で、お花見に来た外国人客のコメントのスーパーで、
「チェリーブラッサム」
というのがありました。それを見て、
「チェリーブロッサム」
ではないか?と思いました。昔、松田聖子が歌っていた曲も「チェリーブロッサム」ではなかったか?と思って調べると、なんと松田聖子の曲名は、
「チェリーブラッサム」
でした。また、英和辞典で、
「blossam」
を引いてみたところ、「発音記号」による発音は、
「ア」(ラ)
でした。つまり外国人は、
「ブラッサム」
に近く発音しているということで、それを「綴り(スペル)」で見ると「blossam」と、
「lo」
があるので、「ロ」(ブロッサム)だと思ってしまうのではないか。
「耳から入る外国語」と「目から入る外国語」
で、表記が分かれるのではないかなと思いました。
有名なところでは、女優の「オードリー・ヘップバーン」「キャサリン・ヘップバーン」の、
「ヘップバーン」
と、「ヘボン式ローマ字」の発案者で明治学院大学の創立者の「ジェームス・カーティス・ヘボン」さんの、
「ヘボン」
は、同じつづりの、
「Hepburn」
ですが、「目で見た時」には「P」が入っているから「ヘップバーン」となり、文字を見ずに「耳で聞いた発音」は「ヘボン」と聞こえたという例に、似ているかもしれませんね。
今回は結局、しゃべっているのが外国人だったので、
「ブラッサム」
で、スーパーは出しました。