新・ことば事情
6745「ループとリングとサークル」
<2008年2月19日に書きかけました。>
アルバイトのAさんから聞かれました。緑色の道路標識の、
「環状線」
の英語表記が、
「大阪」 =「ループ」
「名古屋」=「リング」
「東京」 =「サークル」
になっているが、その違いは何か?というのです。
さあー??気付かなかったな。
「サークル」は「円」、「ループ」「リング」は、「円」でなくても(たとえば「ハート形」)「繋がっているもの」かな?
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ここまでが、10年前に書いてほったらかしで、気にはなっていたが答えが出なかったものです。
標識の話からは少し離れますが、けさ(2018年3月9日)の通勤電車の中でふと、ひらめきました!
「サークル」は「囲う」のが目的。「サーキット」=「回路」も「サークル」からの派生ではないか。
「ループ」は、同じところをグルグル回る「閉じた回路」で、「運動性」が目的となる、と。
え?「リング」?「リング」は「輪」でしょう。
という感じ。
ネット検索したら出て来ました。「ヤフー知恵袋」の「ベストアンサー」では、「東京」に関しては、
「都心環状線(C1)」は「Inner Circular Route」
「中央環状線(C2)」は「Central Circular Route」
だそうです。「サーキュラー・ルート=サークル」ですね。
10年前にアルバイトのAさんの指摘通り。また別の「ベストアンサー」によると、
・「リング」・・・輪っか →名古屋高速都心環状線「R」
・「サークル」・・・円周 →首都高速都心環状線「C1」、同中央環状線「C2」
・「ループ」・・・循環 →阪神高速環状線「L」
という回答も。これを見ても、
・「リング」は、「輪っか状の道の形状」を示し、
・「サークル」は、「回路」という「閉じた道」を示し、
・「ループ」は、「循環」する「運動性」に着目した
と、こういう訳かな!
10年ぶりに、問題解決!!