新・読書日記 2018_029
『「最前線の映画」を読む』(町山智浩、インターナショナル新書:2018、2、12)
映画評論家の町山智浩さんの"本業"の一冊。
町山さんの著作は、点と点の間を結ぶための"補助線"になるような"点"を記してくれる。雑学は無駄ではない。雑学の蓄積は、真理へつながる道を作る、と思わせてくれます。
「へえー」と思ったところのページを折っていったら、また「ほとんどのページ」の耳を折ってしまいました・・・。
紹介されているのは、ここ2年ほどの間に公開された最新の映画20本。その中で私が見たのは、「ブレードランナー2049」「ダンケルク」「ラ・ラ・ランド」の3本だけでした。(もしかしたら「メッセージ」も見たかも。)
でも「ブレードランナー2049」「ダンケルク」の2本に関する記述だけでも、この一冊を読む価値があると思って、買って読みました。特に「ブレードランナー2049」。深いね、深い。前作へのリスペクトがある中での表現は、それが分からずに見ても面白かったのだけど、こういった背景を知るとさらに味わい深く見られるので、もう一回みたいなと思わせる。これぞ「映画評論」のお手本ではないかなと思いました。まだ見ていない残りの17本に関しても、
「TSUTAYAに、借りに行かなくちゃ!」
と思いました。
読んでいたら「112ページ8行目」に「脱字」が。「と」が脱落していました。
×「素晴らしいことして誇らしげに語る」→◯「素晴らしいこととして誇らしげに語る」
ですよね。
最近、本を読んでいると、ほぼ1冊に1か所は、誤植や脱字を見つけてしまうようになりました・・・。
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