新・ことば事情
6729「『最後』と『最期』の使い分け」
突然、俳優の大杉漣さんが亡くなられました。急性心不全。66歳の若さでした。
びっくりしたとしか、言いようがありませんよね。生涯現役、でしたねえ・・・。
きょうの「ミヤネ屋」では、息子で写真家の大杉隼平さんのインスタグラムに綴られた、
「1043文字の文章」を紹介させて頂きました。その中の言葉に、
「最後まで役者だった」
という言葉があったのですが、この「さいご」は、
「最後」か?「最期」か?
で少し悩みました。普通は、「ラスト」という意味で「最後」を使いますが、「死」に関しては「最期」を使いますよね。そうすると、
「死の直前まで(死ぬまで)役者だった」
という意味では、
「最期」
ではないか?と思ったのです。
それで「最後」と「最期」の違いについて考えていたら、こんなことを思いつきました。
*「最期」=死ぬ前の「一瞬・瞬間」
*「最後」=時間に「幅がある」
こう考えると、「最期」は「最後」に含まれるのではないか?と思いました。
これって、どうですかね?