新・ことば事情
6717「絶対王者」
羽生結弦選手、復活の平昌五輪、連覇・金メダル!
凄い!の一言です。まさに、
「絶対王者」
の名にふさわしい!
この間読んだ『羽生結弦は助走しない』(高山真、集英社新書)の帯にも、
「絶対王者は もっと強くなる」
とありました。
ところでこの「絶対王者」の「絶対」という言葉は、ちょっと、普段使う「絶対」とは、ニュアンスが違うように感じます。どういう意味か、考えてみました。
他の言葉に置き換えると、
「押しも押されもせぬ」「究極の」「アルティメット」
という感じがします。
『三省堂国語辞典』を引いてみたら、
*「絶対」=(1)ほかに比較するものがないこと。(例)絶対性、絶対王政
ありゃ。これだわ。
「絶対王政」は明らかに「絶対王者」に影響を与えていますよね。
「絶対君主」
なども、「絶対王者」に影響を与えているのではないでしょうか?
ちょっと、納得してしまいました。
その後、2月23日の日本テレビ「every.」では、フィギュア女子の競技の模様を放送していました。
優勝したザギトワ選手。とても15歳には見えません。準優勝のメドベージェワ選手も、18歳には見えない。宮原知子(さとこ)選手が19歳、さすが「ミス・パーフェクト」。そして坂本花織選手が17歳。坂本選手は幼く見えましたが、2人とも素晴らしい演技を見せてくれました!
「every.」では、メドベージェワ選手のことを、
「世界選手権を2連覇した『絶対女王』」
と言っていました。男性は「絶対王者」で、女性は「絶対女王」なのでしょうかね。