新・ことば事情
6713「ほけぶ」
2月17日(土)の午後4時前、車の中で「NHKラジオ第一放送」を聞いていたら、大阪放送局の吉田アナウンサーが読んでいたニュースと天気予報が気になりました。
彼の発音は、「近畿北部」の「北部」が、
「ほけぶ」
に聞こえるのです。またその前に出て来た、
「近畿地方」
が、「母音の無声化」もできていませんでした。「母音の無声化ができないこと」も、「ほけぶ」と聞こえる発音に影響しているのかもしれません。後輩で元・読売テレビの清水健・元アナウンサーの発音と似ていました。
また、「8Kテレビ」での五輪観戦というPRのようなニュースで
「大画面テレビの、きめ細やかな画面と」
という原稿を読んでいましたが、これは、「きめ細やか」ではなく、
「きめ細かな画面」
なのではないでしょうか。「きめ」=「肌理」ですが、これは「細かい」ですよね。
「細やか」
は、「気遣い」「気配り」などに使います。つまり、原稿の文章に、
「細やかさ」
が足りないように感じたのでした。