新・読書日記 2018_017
『「日本の伝統」の正体』(藤井青銅、柏書房:2017、12、10)
いわゆる「伝統」と呼ばれる日本のもの・ことどもは、一体いつから始まったのか?を調べた本。なぜ、そんなことをするのか?と言えば、
「日本の伝統」
と呼ばれるものの歴史が、意外と短いものがある(多い)ということを明らかにするため。つまり、「ニセモノの伝統」の正体を暴)あば)くためだ。「伝統」の名の下に、非合理的なことを押し付けられることが嫌いな人は読むと良い。
でも、3世代=100年続いたら、もう「伝統」と呼んで良いとは、私は思いますけどね。
アメリカなんか、たかだか240年くらいしか、国の歴史がないんだよ。
以前「老舗」は「何年たったら、そう呼ぶか?」について調べたり書いたことがありますが、それに通じますね。
このタイミングでの出版は、「ニセモノ(フェイク)の伝統」が溢れ返って、「ニセモノ」が支配する世の中の空気への反発・抵抗ではないかと感じました。
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