新・ことば事情
6681「さ-たーあんだぎー」
1月26日「読売新聞・夕刊」のコラム「方言探偵団」で、方言がご専門の東京女子大学の篠崎晃一教授が、「沖縄県方言」の
「あんだ」
について書かれていました。「あんだ」とは、沖縄の料理によく使われる、
「油」
のことです。
「あんら」
と発音されることもあるそうです。最近は沖縄以外でも目にすることがある、
「さーたーあんだぎー」
は、「沖縄風ドーナツ」ですが、直訳すると、
「砂糖油揚げ」
になりますが、それでは「おかしな」感じになる、「お菓子」だけに、と篠崎教授。
そのほか、
「あんだんすー」=油みそ(味噌に豚肉や砂糖を加えて油で炒めた甘辛い味噌)
「あんだかしー」=油かす(豚の背脂や豚バラなどを熱してラードを取った残りかす)
「あんだぐち、あんらぐち」=お世辞、おべんちゃら(油のように滑らかということから)
「てぃーあんだ」(手間ひまかけた料理)
だそうです。
まさに「あんだ」は、沖縄の他人の生活と切っても切れない関係ですね。
「さーたーあんだぎー」に関しては、「平成ことば事情599沖縄のお菓子」でも書いていますので、お読みください!