新・読書日記 2018_005
『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人~ドイツに27年住んでわかった定時に帰る仕事術』(熊谷徹、SB新書:2017、10、15第1刷・2017、11、25第3刷)
なっがいタイトルと、長すぎるサブタイトル!
でも、内容・テーマはしっかりと表されていますね。
「働き方改革」というのが国を挙げて叫ばれる中で、他国の現状を参考にするのは必要なことでしょう。でも、読めば読むほど、
「根本の考え方を変える」
ことしか方策はなさそうな。そのための手段としては、
「長時間労働への罰則」と「短時間労働への褒美」
という、
「飴とムチ」
しかないのではないか?と思ってしまう。それは、
「労働者サイドへの意識改革」
であると共に、「働かせ方改革」、つまり、
「経営者側の意識改革」
も必要。労働者にだけ「飴とムチ」ではなく、経営者にも「飴とムチ」がなければ、動かないのではないだろうか?
各章のタイトルを見ていたら、
「なぜドイツは残業なしでも経済大国なのか?」
「国による厳しい監視が必要」
「残業よりも早い帰宅を評価する」
「ドイツの仕事は個人ではなく会社につく」
「過剰なサービスを減らして時短を実現」
「日本でも働き方意識改革が必要だ」
と読み進むと、
「わかっちゃいるけど、やめられない」
という「植木等の声」が聞こえて来そうな感じが・・・。
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