新・読書日記 2018_003
『大阪人の胸のうち』(益田ミリ、光文社知恵の森文庫:2007、6、20第1刷・2017、10、15第8刷)
益田さんの、ほのぼのしたマンガは、『週刊文春』で毎週読んでいて知っていたが、こんなエッセイを書いているとは知らなかった。益田さんが「大阪出身」というのも知らなかった。「大阪的」な"クドさ"は感じさせない文章と絵である。
また、この文庫本、もう10年以上前に出ていて、その後も「8刷」という「ロングセラー」だったとは。「ベストセラー」ではなく「ロングセラー」というあたりが、益田さんの絵や文章にピッタリの感じがする。息が長い。
さらに、このほかにもたくさんエッセイを出されていると。また読んでみたい。漫画と文章が同じテーマで書かれて(描かれて)いるので、すぐに読み切れるしね。
最後の所の「大阪人とじゃんけん」、興味深い。2つのグループに分かれる時のじゃんけん「グッパ」の掛け声が、地域によって違うということは、以前(もう20年近く前)、取材したことがある。神戸では「ウラオモテ」があるという話。その境界線を取材した。益田さん、あの放送は見てくれていなかったか。残念。
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