新・ことば事情
6638「裏面の読み方」
1月6日、車の中でNHKラジオ第一の放送を聞いていたら、アナウンサーが、
「郵便はがきのウラメン、リメンに」
と言いました。
「裏面」
という言葉の「裏」を「訓読み」と「音読み」の両方で読んだということですね。
その後に今度は、はがきの、
「表面」
を、
「オモテメン」
と言ったのですが、「裏面」を「ウラメン、リメン」と読むならば、「表面」は、
「オメオテメン、ヒョーメン」
でなければ、バランスが取れないのではないか?と、車を運転しながら感じました。
しかし「ヒョーメン」という言葉は、
「地球の表面」「机の表面」
など、
「上を向いた薄く広がった部分」
を指すように感じます。これに対して「オモテメン」は、
「『ウラメン』の『対語・反対語』」
であり、
「ウラ・オモテ」
でセットですね。そうすると、「はがき」の場合は、
「オモテメン・ウラメン」
と読むのが、妥当だったのではないか?「裏面」を「リメン」と読んでしまうと、「表面」を「ヒョーメン」と読まざるを得ませんからね。それが「対語」です。
誰も、そこまでは考えないだろうけど・・・。