新・ことば事情
6623「高見え、プチプラ」
いつも新しい言葉を見つけては報告してくれるMアナウンサーが、また、新しい言葉を教えてくれました。それは、
「高見え」
という言葉です。
「タカミエ?『高田美恵』さんの略称?誰や、『高田美恵』って?知らんで」
「意味は『そんなに値段が高い物ではないのに高く見える、価値があるように見えるファッションのこと』です。これはこの1年ぐらいで、ネットやファッション雑誌でよく見かけるようになりましたね」
とMアナウンサー。
「それより前、2~3年前からは『プチプラ』という言葉が使われました」
「何?それ?」
「『プチプライス』ということで、値段が安いことを表します。『プチ(小さい)プライス(価格)』の略ですね。」
「へえー。まーったく知らなかったわ」
という会話が交わされたのでした。
グーグル検索では(12月21日)、
*「高見え」 = 421万件
*「プチブラ」=3970万件
共に、物凄い件数、出て来ました。ネットと親和性の高い言葉なのでしょう。こんなに使われていても、興味のない私などは接することのない言葉なんですねえ。
「高見え」のトップに出て来た「日本語表現辞典」というサイトによると、
*「高見え」= 読み方:たかみえ。実際よりも高価に見えるさまを意味する俗語。「高見え」という語は、服飾品や着合わせ、または料理やお店などに用いられることが多い。関連して、安価でありながら質が良く見える物を「プチプライス」「プチプラ」などと言う。
とありました。「プチプラ」も載っていましたね。また「コトバンク」では、
*「プチプラ」=値段が安いことを表す日本の俗語。「プチ(小さい)プライス(価格)」の略。ほとんどの場合、女性用のファッションアイテム・化粧品・香水・雑貨などのジャンルで、「安くてかわいい」「手に入りやすい」といった意味で使われる。
ということのようでした。
『現代用語の基礎知識2018年版』には載っているだろうか?引いてみると、「プチプラ」「プチプライス」は載っていました。
*「プチプラ」=値段が安い、リーズナブルな価格。「petit price」(1042ページ)
*「プチプライス」(※petit price)安い値。低価格。小銭で買える値段。プチプラ。
でも「高見え」は載っていませんでした。Mアナウンサーの言う通り、「高見え」のほうが、「プチプラ」よりも新しい言葉なんですかね。