新・ことば事情
6619「おしゃべりになる」
「ミヤネ屋」で、よく宮根さんが使う言葉に、
「おしゃべりになる」
というのがあるのですが、なんだか違和感があります。アクセントは、
「オ/シャベリニナ\ル」
です。
「しゃべる」
を丁寧に言おうとして「お」を付けて、
「おしゃべりになる」
になっているのですが、なんだか、ちょっとヘンな感じ。この場合は「話す」を使って、
「お話しになる」
と言うべきではないのかなあ。「なんでヘンなのか?」というと、
「『しゃべる』は『俗語』っぽい」
からですね。だからそれに「お」を付けても、
「あまり丁寧に聞こえない」
ということがあるのではないでしょうか?
それと、
「おしゃべり」(「オ/シャ\ベリ」)
という柔かい感じの「名詞」があって、それに引きずられる面もあるし、
「しゃべり」
というと、関西では、
「おしゃべりなヤツ」「余計なことをしゃべるヤツ」
というような、
「ちょっとマイナスのイメージがある言葉」
です。アクセントは「中高」で、
「シャ/ベ\リ」
です。それに「お」を付けてもなあ・・・という感じもしますね。