新・ことば事情
6617「金星は個?回?」
「ミヤネ屋」のTディレクターから質問を受けました。
「道浦さん、『金星』の数え方は『個』ですか?『回』ですか?」
ちょうど、貴景勝関のデータを調べたところだったので、
「日本相撲協会のHPでは『回』になってるねえ。でも普通は『金星、何個』って言うよねえ」
と答えました。Tディレクターは、
「わかりました。相撲協会に合わせて『回』にしておきます」
ということでしたが、その後も考えると、
「『金星』は、『平幕力士が、横綱に勝つこと』を指すので、その『行為』を数えると『回』、そして、『その行為の象徴・シンボルとしての金星』の数え方としては『個』となるのではないか」
という結論に至りました。
サッカーの「ワールドカップの優勝回数」や、「Jリーグなどでの優勝」を、よくユニホームの胸に「星」のマークで表していますが、「優勝回数」として言うなら「回」ですし、あのマークだけを数えるなら「個」なのと、同じではないでしょうか。