新・ことば事情
6622「レイディース&ジェントルメン」
新幹線に乗った際に車内アナウンスを聞いていると、日本語の後に「英語」でもアナウンスがされます(録音ですが)。その際の呼びかけの英語は、
「レイディース&ジェントルメン(Ladies&Jentlemen)」
でした。いつも聞き慣れていますね。しかしこの間、聞いた際にちょっと疑問が。
と言うのも、最近の英語では、ジェンダーに気を使って最近の英語では、「レイディース&ジェントルメン(Ladies&Jentlemen)」とは言わずに
「エブリワン(Everyone)」
と言うらしいのです。新幹線はまだ、そうはなっていないなあと思って。
そしてけさ(12月20日)の朝日新聞のコラム「ことばの広場~校閲センターから」で、
「単数形としての『They』」
というタイトルの記事がありました。
「性の多様性が尊重される現代に『彼(He)』とも『彼女(She)』とも呼ばれたくない人のことを、単数形で使う『They』で表す」
というのです。有力メディアでは2015年に『ワシントン・ポスト』紙が初めて採用しその年の「流行語大賞」に選ばれたそうで、今年は「AP通信」もこの用法を採用したそうです。
でもこれは、教育現場で取り入れたら、大混乱に陥りますよねえ。
そういう動きが海外ではある、ということに留めておきましょう。