新・ことば事情
6610「三つどもえ」
5月8日の「ミヤネ屋」で、韓国の大統領選挙を取り上げた際に、Nディレクターから質問を受けました。
「文(ムン)候補の支持率42%で、他の2人は18%なのですが、3候補の戦いを『三つどもえ』と表現してもいいでしょうか?」
というものでした。たしかに、
「三つどもえ」
と言う場合の「三」は、
「実力が拮抗(きっこう)しているイメージ」
があります。家紋の「三つ巴」も、「勾玉の様な形をした物」の大きさは、
「3つとも同じ」
です。今回の大統領選挙では、文候補がダブルスコアで支持率トップを走っていました。こういう場合でも「3人」という人数だけで「三つどもえ」を使っていいのか?という問題ですね。辞書には、そこまで詳しく書かれていないのですが、結局「三つどもえ」という表現はやめて、
「3候補による戦い」
にしました。