新・ことば事情
6608「阿武咲と武井咲」
大相撲冬巡業、沖縄・宮古島場所で、横綱・白鵬を破った力士、
「阿武咲」
なんと読むのか?というと、
「おうのしょう」
です。所属している部屋が、
「阿武松部屋」
で、これは、
「おうのまつ(べや)」
と読みます。「阿武」は「おうの」と読むのですね。「おうむ」でも「あぶ」でもなく。
そして「阿武咲」関の場合は「咲」を、
「しょう」
と読むのですね。
これで思い出したのが、先ごろ結婚した女優の、
「武井咲」
さんです。こちらは
「たけいえみ」
と読みます。「咲」を「えみ」と読む。これも「難読人名」ですね。
「阿武咲」にならって「咲」を読むと、
「たけいしょう」
になってしまいますが、それは間違い。そんなお相撲さんがいたら、えらい混乱が起きそうですね。
同じく「武井咲」の「咲」にならって「阿武咲」を読むと、
「おうのさき」
とアイドルみたいになってしまい、これも間違いです。ああ、ややこしい、この年の瀬に。