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『道浦TIME』

新・ことば事情

6592「『ジャージー』か?『ジャージ』か?」

横綱・白鵬が「モンゴル人チーム」と英語で背中で書かれた「ジャージー」を着ていたことが問題(?)に。さて、この

「ジャージー」

という表記を見て、

「あれ?『ジャージ』じゃないの?」

と思った人も多いでしょう。そもそも「ジャージー」は、

「イギリスの地名」

なんです。そこで作られる特産品で「メリヤスのような編み目にしたやわらかな服地」を、

「ジャージー」

と呼んだんですね。「京都・西陣」で作られる織物を、

「西陣(織)」

と呼ぶようなものですね。

そして、その生地を使って作られた、

「サッカー・ラグビーなどのユニホームのシャツや、ジョギングなどに着る練習用運動着」

のことも、

「ジャージー」

と呼ぶようになったのです。

それとは別に、やはり「ジャージー地方」特産の牛に、

「ジャージー牛」

がいます。その「乳」が、

「ジャージー牛乳」

です。同じ場所です。

発音は、元々は「語尾を伸ばしていた」のですが、よく使われる「運動着」のほうが、後ろの「-」が省略されて、

「ジャージ」

と呼ばれるようになってきたのです。

一般的には「ジャージ」と「伸ばさないほう」が通りが良いですし、新聞やテレビでも「伸ばさない表現」が増えて来ています。でも「ミヤネ屋」では、表記はこれまで通り、後ろを伸ばして、

「ジャ-ジー」

です。当分の間は・・・。


(2017、12、07)

2017年12月 7日 20:37 | コメント (0)