新・ことば事情
6589「着弾」
11月19日、宮崎で行われていた男子ゴルフ「ダンロップフェニックストーナメント最終日」の3番ホール(パー3、実測175ヤード)で、松山英樹選手が、見事、日米両ツアーを通じて初めてとなる「ホールインワン」を達成しました。
それを報じたネットの『ゴルフダイジェスト』の記事を読むと、こうありました。
「8Iから繰り出されたショットは、ピン手前に着弾。ホールを取り囲んだギャラリーの『入れ』コールに導かれるようにするすると転がりカップに消えた。」
これを読んで、ゴルフをしない私が「おや?」っと思った表現は、
「着弾」
です。「ピン手前に着弾」。「着地」ではなく「着弾」。もちろん、「着弾」したのは、「砲弾」ではなく、
「ゴルフボール」
ですが、こういう言い方をするのか!知りませんでした。
スポーツの用語には、特にスポーツ新聞や雑誌の表現では、
「戦争用語」
が比喩的に用いられることは多いですからね。
「スポーツという戦い」
ですから。まあ許容範囲なのかなあ。グーグル検索(11月28日)では、
「ゴルフ、着弾」=27万1000件
もありました。