新・読書日記 2017_139
『バカ論』(ビートたけし、新潮新書:2017、10、20第1刷・2017、10、30第2刷)
2017読書日記132の『安倍政権とは何だったのか~時代への警告』(適菜収、KKベストセラーズ)でも書いたが、この「バカ」というのは「大衆」のことを指している。そして「世の中」「世間」のことを指していると思う。それと同時に、たけしさんが言う「バカ」は、自分も含めた「愛すべきバカ・愛すべき大衆」なのだと思う。帯に、
「じょうがねえなあ~あらゆるバカを肴に 芸や人生を語り尽くす」
とある。まあ、たけしさんの「人生論」ですね。気軽に読めます。
先日、新作映画の宣伝で「ミヤネ屋」に生出演された時には、その前に、後日放送予定の「かんさい情報ネットten.」の中谷キャスターとの対談の収録があった。その収録の報道スタジオに行くために、たけしさんが報道フロアのど真ん中を突っ切って歩いて行った。突然のたけしの登場に、その場にいた約200人ほどの読売テレビのスタッフは、スタンディング・オベーションと拍手で、たけしさんを迎え見送った。たけしさんは何だか照れくさそうに、少し笑みを浮かべながらスタジオに入って行ったのが、印象に残っている。
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