新・読書日記 2017_137
『Black Box(ブラックボックス)』(伊藤詩織、文藝春秋:2017、10、20第1刷・2017、10、25第2刷)
いわゆる「告発本」。元TBSでフリージャーナリストの山口敬之氏に「レイプされた」と顔を出して会見を行ったフリージャーナリストの「詩織」さんが、今度はフルネームの「伊藤詩織」を出して書いた物。
「ブラックボックス」というタイトルは、あの小池都知事が「東京都議会」を指して使った表現を想起させるが、なんだか世の中、「ブラックボックスだらけ」ではないか。
「準強姦」
という罪には問えなかったが、これはやはり、おかしいのではないか。
なぜ、捜査が進んで容疑が固まり「逮捕状」まで出たのに、直前になってその「執行が停止」されたか。何か、見えない力が働いたのではないか?その力は「ブラックボックス」の中で働いた。
どう考えても、この男はおかしい。
少なくとも採用前の対象者の若い女性と二人きりで飲みに行くということが「李下に冠を正さず」ではない。そして、酔って気分が悪くなり(クスリ飲まされたかどうかは分からないが)「帰ります」と言っている女性を、自分が宿泊しているホテルに連れ込んで、コトに及ぶなどというのは、どう考えてもおかしいでしょう。それに尽きる。映像も残っていたんだから、それは「事実」である。
そして「逮捕状の執行を停止させた」のは誰なのか?そこの「忖度」はなかったのか?疑問だらけ、疑惑だらけである。
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