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『道浦TIME』

新・ことば事情

6579「歌舞伎役者の『役を"勤"める』」

以前、歌舞伎や音楽・映画などに詳しい作家の中川右介さんの歌舞伎の本に、

「役を"勤"める」

とあったので、

「これは『役を"務"める』ではないのでしょうか?」

と中川さんに伺ったところ、

「歌舞伎役者は『役を"勤"める』と『勤』の漢字を使うのです。それは一般的な、『その役割をこなす』という意味ではなく、『その役になり切って演じる』という気持ちがあるからかもしれません」

と教えてもらったことがありました。そして、

「これって、ブログのネタになるね」

とアドバイスしてもらいましたので、書きました!

その後、中川さんから、

「今回の本では、平仮名の『つとめる』にすることにしました」

という連絡も頂きました。

中川右介さんの著書の最新刊、

『阿久悠と松本隆』(朝日新書)

も面白いですよ! 

(2017、11、24)

2017年11月28日 10:14 | コメント (0)