新・ことば事情
6577「ちんとする」
読売新聞朝刊に連載されている「ポケモンたのしい方言」という小さなコラム。毎日スクラップして楽しみにしています。
その11月23日に取り上げた「方言」は、「富山方言」で、
「ちんとする」
というものでした。知らないなあ。その意味は、
「じっとする」
でした。「ちんとしとられ」は、
「おとなしくしてなさい」
という意味なんだそうです。
「きちんとする」
の「ちん」なのかなあと、一瞬思いましたが、その後に思い出したのは、子どもの頃、大人から言われた「幼児語」の、
「おっちん」
という言葉。
「すわってなさい」「おとなしくしておきなさい」
という意味だと理解していましたが、子供心に、
「なぜ『ちん』なのか?『男の子』だからか?でも、『女の子』にも言うなあ」
と疑問に思っていましたが、今回この富山方言の「ちんとする」を見て、閃きました。
「この『ちん』は『鎮座』の『鎮』なのではないか?」
と思ったのです。それなら「じっとする」「しずかにおとなしくする」という意味も理解できます。おそらく半世紀ぶりに意味が分かった言葉です!
「ポケモン」と「読売新聞」、ありがとう!!