新・ことば事情
6566「なに、女と話しとんねん」
先日、東京出身の同期のカメラマンが、話しかけて来ました。
「あのさあ、けさのニュース見てたら、Tアナウンサーのアクセントがさあ・・・」
「どうしたの?」
「なんか、因縁を付けた奴が逮捕されたとかいうニュースで、その因縁の部分が『関西弁』だったんだけど」
「ふんふん」
「『なに、女と話しとんねん』というものだったんだけど、最初の部分のアクセントが、
『ナ/ニオ\ンナト・/ハナシト\ンネン』
っていうように『ナ/ニオ\ンナ』が『何女』って聞こえたんだけど、おかしいよな?」
「そりゃ、おかしいね。『ナ\ニ・オ\ンナト・/ハナシト\ンネン』だな、関西弁のアクセントだと」
「だろう?」
あれ?・・・・あれあれ????
ちょっと待った!
「あ、やっぱりそれはあり得るね。単語ごとに区切れば、確かに『ナ\ニ・オ\ンナト・/ハナシト\ンネン』になるけど、ことばのつながりを考えると『ナ/ニオ\ンナト・/ハナシト\ンネン』もあるな。それの最初の部分は『何女』に聞こえるな。」
「え?そうなの?そうかあ・・・」
「しかし、ストレートニュースの中のコメントに、そんな完全な関西弁を入れるのは、どうなのかなあと、原稿の作り方でちょっと、どうかなと思うけどね」
ということで、会話は終わったのでした。
ストレートニュースの中に入った「カギカッコ付の方言」は表現が難しいです。
ちなみに、Tアナウンサーは「関西人」です。