新・ことば事情
6549「滑り込み」
フィギュアスケートの羽生結弦選手が、NHK杯の公式練習で「4回転ルッツ」の着氷の際に右足靭帯をケガしてしまいました。その前のインタビューで彼は、「4回転ルッツ」に関して、
「滑り込みが足りない」
と話していました。この、
「滑り込み」
というのは、
「滑る練習=フィギュアのワザの練習」
のことだと思いますが、普通に「滑り込み」と聞いて私が思い浮かべるのは、
「野球のスライディング」
です。そちらを思い浮かべながら聞くと、なんだかちょっと違和感がありますね。でも、
「走り込みが足りない」
というのはよく耳にします。
「泳ぎ込みが足りない」
はどうでしょうか?たまに耳にするかな。野球のピッチャーなら、
「投げ込みが足りない」
バッターなら、
「打ち込みが足りない」
でも、サッカーで、
「蹴り込みが足りない」
とは言わないなあ。
この「○○込み」という言葉は、面白いですね。