新・ことば事情
6546「大原れいこさん」
眼科の定期検診に行きました。去年、網膜剥離で1か月入院してから、1か月に1回は検診に行っています。もうね、平日の午前中ですが、もの凄く混んでいます。「老若男女」から「若」を抜いた方々でいっぱいです。100人以上います。200人はいないかな。いっぱいですから、時間もかかります。トータルで2時間40分ぐらい待ちました。。本を2冊読み終えることができました。目の検査に行って、目を酷使してどうする!検査は5分、診察は3分でした。
そうやって椅子に座って待っていると、看護師さんが患者さんの名前を呼びます。自分の名前が呼ばれるのを、ひたすら待っていたら、こんな声が聞えました。
「大原さーん、大原れいこさん!」
え?おおはられいこ!?大原麗子!と思っていたら、隣に座っていたおばあちゃんが、よろよろと立ち上がりながら、
「ハ~イ」
うわああ、びっくりしたー!というのを悟られないようにしないと、と動揺を隠して平静を装うのに苦労しました。
「大原れいこさん」が診察室に消えて行った後に、今度は看護師さんが、
「福田さーん、福田たけおさん!」
え?今度は「元首相」か!でも、「大原麗子さん」も「福田赳夫さん」も、もうお亡くなりになってますよね。こちらの患者さんは、もちろん生きている「大原さん」と「福田さん」です。
すごい病院やなあ、ここ。大物がおるわ。と思っていたら、最後にこう来ました。
「中村さーん、中村みつこさーん」
「演歌歌手」もおるんかい!大阪やから・・・って関係ないか。
周りの人たちは、気付いてないんやろか?こんな大物(と同じ名前の)の患者たちが来ていることに。
次回の診察が楽しみです。(全て「実話」です。)