新・ことば事情
6541「瑪瑙のアクセント」
現在開催中の「第69回正倉院展」。その内容を紹介する特集を、11月1日の読売テレビ『かんさい情報ネットten.』」で放送していました。Hアナウンサーのナレーションです。しっとりしていて、内容によく合ったナレーションでした。さすが、ベテラン!!
しかしその中で、
「瑪瑙(めのう)」
のアクセントを、
「メ/ノー」
と「平板アクセント」であったのは違和感がありました。私の語感は「中高アクセント」の、
「メ/ノ\ー」
なのです。
そこで、『NHK日本語発音アクセント新辞典』を引いてみると、
「メ\ノー」(頭高)、「メ/ノ\ー」(中高)、「メ/ノー」(平板)
の順番で、「3つのアクセント」が載っていました。その事実をメールで伝えると、Hアナウンサーから返事がありました。
「『瑪瑙』、どのアクセントでも聞いたことのある言葉です。読み合わせでは、私も、一番自分の語感に近い『中高』で読んでみました。でも読んだ時に、なんだか違和感があって、『瑪瑙→箕面』みたいに聞こえはしないかと心配に・・・。そんな妙な心配に引っ掛かることはなかったかも知れませんが、アクセント辞典を調べたうえで、『頭高』よりも私の語感により近い『平板』を選択した次第です。」
とのこと。なるほどね。難しいですね、アクセントは。
「箕面(みのお)」
という地名も「中高」「頭高」、両方のアクセントがありますね。
でも「平板アクセント」だと、
「未納」
みたい・・・。