新・ことば事情
6538「二槽式」
「夫の洗濯物を、他の家族の物と一緒に洗うか?別に洗うか」
という話が、先日の「ミヤネ屋」で出ました。
その際に、林マオアナウンサーが、「別に洗う」と答えたので、ちょっとスタジオが盛り上がりました。放送後に、
「昔は、『二槽式』の洗濯機だったから、分けて洗ったりもしたけど、今は全自動だから、全部一緒に放り込むよね」
と林アナに言ったところ、この「二槽式」が分からなかったようです。
「にそう・・・・しき?」
と言っていました。
グーグル検索では(10月26日)
「二槽式洗濯機」=50万8000件
まだ、売られていますね。うちの実家の母は、もう80歳を超えていますが、今だに「二槽式」の洗濯機を愛用しています。こちらの方が便利だと言います。
ネットを検索すると、
「石けんユーザー、汚れがひどいものが多く出る家、大家族の間で根強い人気を保ち続けているのが二槽式洗濯機」
という見出しを掲げているサイトも見つけました。
https://matome.naver.jp/odai/2142559361273217501
知らない方のために「二槽式洗濯機」の説明文を載せますと、
「二層式洗濯機とは、洗濯槽と脱水槽が分かれた洗濯機で、洗濯槽から脱水槽へは手動で行います。」
そうそう、その通りです。知らないかな。もう一つ前の洗濯機は、「脱水」が、
「手動ロ-ラー式」
で、絞るには結構、力が必要でした。もちろん、そのもう一つ前は、
「洗濯板」
でした。「手洗い」で。どれもこれも、もう、
「死語の世界」
に片足(あるいは両足)突っ込んでるのかなあ。
でも、「二槽式」には、メリットもあるようですよ。
【二槽式洗濯機のメリット:その1】撹拌力があり、汚れ落ちがいい=洗濯槽が小さめなので、モーターの攪拌力が強く水に伝わりやすいということと、洗濯槽の形状に由来します。
【二槽式洗濯機のメリット:その2】水量やすすぎの回数など、細かい点を自分で決められる。融通がきくのが魅力。(例)布巾だけ洗う、手洗いしたものを脱水だけする、白いものから順番に洗う、汚れが強いので少し長めに洗う・・・などなど、手動ならではの「自分流」洗濯ができる
だそうです。ちなみにうちは、一緒に洗っています。