新・ことば事情
6535「一眼カメラと一眼レフカメラ」
カメラの広告を見ていて、ふと思いました。
「フィルムカメラからデジタルカメラに、完全にカメラは代わってしまったが、デジタルカメラだと『レフ』、つまり『(反射)鏡』はないのではないか?そういえば最近『一眼レフカメラ』という言葉を耳にしないし、目にしないように感じるが、呼び名はどうなっているのだろうか?」
という疑問が。以前、
「ミラーレス一眼(カメラ)」
という呼び名を、耳にした覚えがあります。しかし注意深く見ていると「デジタルカメラ」は、「一眼レフカメラ」から「レフ」が取れた。
「一眼カメラ」
という言葉で表現されているようです。つまり、
「被写体を捉えるレンズが1つのものが『一眼カメラ』」
です。(「『二眼』カメラがあるのか?」というと、時々、写真屋さんなどが、レンズが2つ付いた縦長のカメラで撮影しているのを見ることがありますが、あれが「二眼カメラ」ですね。)「一眼」でも「二眼」でも「ファインダー」に関して、
「覗き込むファインダーにレフ(ミラー)を使っているのが『一眼レフカメラ』」
また、
「ファインダーにミラーを使っていないのが『ミラーレス一眼カメラ』」
ということで、「ファインダー」の方式によって「一眼レフカメラ」以外のものの総称が、
「一眼カメラ」
ということかな。
もう8年も前に「ヤフー知恵袋」(2009年9月7日)で、私と同じ疑問を持っていた人がいて、それに対するベストアンサーは、「istar1689さん」という方で、
「一眼カメラと一眼レフカメラの違いは大きい部分ではファインダーの部分ですね。
一眼レフの『レフ』は『レフレックス』、つまり『反射』って意味なんですが、レンズを通った光を、鏡やプリズムを使ってファインダーに導いてます。 一眼カメラはこの鏡やプリズムとは違って、撮影に使う撮像素子からの信号をファインダー部分の小さなディスプレーに写しています。ファインダーに見える像は大体同じ感じなので使う方としては大きな違いはありません。(中略)(一眼レフカメラは)レフがある分、大きさや重量は、『レフ無し』よりも『大きく・重く』なります。」
という回答でした。
しかしまあ、最近は、
「スマホのカメラ」
で撮影しちゃってるからなあ。「カメラ」自体が手軽になりすぎているような気がします。便利だけどね。
グーグル検索では(10月27日)、
「ミラーレス一眼」=262万0000件
「一眼レフカメラ」=154万0000件
「一眼カメラ」 = 51万5000件
でした。
「ミラーレス一眼」の解説では、
「ミラーレス一眼カメラとは、デジタルカメラの分類のひとつで、一眼レフカメラの光学式ファインダーの代わりに電子ビューファインダーや液晶ディスプレイを通じて像を確認する形式のレンズ交換式デジタルカメラの総称である。」
とありました。これこれ。
「一眼レフカメラ」の解説は、
「一眼レフカメラ(英:Single-lens reflex camera 、SLR)とは、スチルカメラの構造による分類のひとつで、撮影に使用するレンズと撮像面(フィルムもしくは固体撮像素子)の間に鏡(ミラー)を置き、実際に撮影されるイメージを光学ファインダーで確認することができるものをいう。」
そうですね。