新・ことば事情
6531「大ビン、小ビン、中ビン」
10月4日、アサヒビールが、来年3月1日以降に出荷するビール類を10年ぶりに値上げするというニュースが流れました。主に業務用に販売している「ビンビール」や「たるビール」が対象で、「缶ビール」は含まないそうなので、家でよく飲む「缶ビール」はそのまま。ちょっとホッとしますね。
それで値上げ幅ですが、「大ビン」の店頭価格では10%前後の値上げになる見込みで、競合他社の追随値上げも予想されるそうです。それもイヤやなあ。
ここで問題です。
「大ビン」
は何と読むでしょうか?
「オオビン」
ですよね?一般的には。でも、関西人はこれを、
「ダイビン」
と読みます。また、
「小ビン」
も一般的には、
「コビン」
ですが、関西人は、
「ショービン」
と言います。「なんだかそれって、汚く聞こえる・・・」とよく言われるのですが、関西人は、そんな想像はしません。「ダイビン」「ショービン」が普通です。「オオビン」「コビン」とは言わない。
「それは、おかしいよ!」
と関東人に言われたら、こう言い返します。
「ほたら何か?『大』と『小』の間の大きさの500MLのビンは、何て言うねん?」
「そりゃ、『チュービン(中瓶)』でしょ」
「ほら見てみい、『音読み』やないか!『オオビン』って言うなら『ナカビン』でないと、筋が通らんやないか!」
とまあ、こんな屁理屈を言うわけですね。でも、筋が通ってると思うけどなあ。