新・読書日記 2017_122
『未来の年表~人口減少日本でこれから起きること』(河合雅司、講談社現代新書:2017、6、20第1刷・2017、8、7第10刷)
すごい勢いで売れているベストセラー。1か月半で10刷です!
表紙の「5分の4」を覆った「広い帯」(「第二表紙」とでも言えるような)には、
「12万部!」
と書かれていますが、さらに売れていることでしょう。その帯の文字を書き抜くと、
「2020年 女性の半数が50歳超え」
「2024年 全国民の3人に1人が65歳以上」
「2027年 輸血用血液が不足」
「2033年 3戸に1戸が空き家」
「2039年 火葬場が不足」
「2040年 自治体の半数が消滅」
「2042年 高齢者人口がピークを迎える」
というような出来事が、データに基づいて考えると怒る可能性が高いということ。うーん大変だあ!でも、こういう視点は絶対に必要ですよね。
中でも「ほう、そうか」と思ったのは、これまでは「都市」が「地方」の人口を吸収して来たが、これからは「豊かな地方」が「大都市部の人口」を吸い上げるかもしれないという話。というのも、東京に若者が流入しても、それによって高齢者人口が減る訳ではなく、確実に将来の高齢都市を築く。更に、地方にいる両親を、東京に出た若者が呼び寄せれば、都市は高齢化すると。おや?将来は「地方消滅」じゃないの?と思いましたが、いろいろな見方があるのだな、と思いました。
star4