新・ことば事情
6504「群馬県南牧村」
ニュースで、
「群馬県南牧村」
という地名を目にしました。この「南牧」ですが、
「なんもく」
とルビが振ってあったのです。普通に考えると、
「牧=マキ」
と読みます。しかし、この地名では、
「牧=モク」
になっています。そういえば横浜の「本牧」も、
「ホンモク」
で「牧=モク」ですよね。この、
「マ→モ」
「キ→ク」
の音の違いについて、通勤の電車の中で考えてみました。
両方の音を発音してみて、その違いが、
「口の開き」&「舌の位置」
にあることに気付きました。
「マ」は、
「舌は下に下げて、口を大きく開く」「口の中の前の位置で発音」
しますが、「モ」は、
「口は余り開かず、舌の位置は、真ん中あたり」
です。また、「キ」は、
「口を横に広く開き、口の中は狭く、舌は前に出すような感じ」
です。そして「ク」は、
「唇をすぼめて前に付き出すような感じで、舌の位置は『キ』と同じ」
です。ただ「マキ」と続けて言う場合の「キ」は、それほど横に口を開かなくても、舌をうまくコントロールすれば、音が出るという感じ。
また、両手でほっぺたを押さえて「マキ」というと「モク」に聞こえるように発音できます。そんな、音の関係かな。
わかったような、わからないような。