新・ことば事情
6491「サ高住」
10月4日、テレビ東京の『巨悪は眠らせない~特捜検事の標的』というドラマをチラッと見ていたら、さかんに、
「サコージュー」
という言葉が出てきました。意味が解らないので、そのドラマを黙って見ていた妻に、
「サコージューって何?」
と聞いたところ、どうやら、
「サービス付き高齢者向け住宅」
の省略語、つまり、
「サ高住」
のようです。なんでも略すよなあ。そういえば
「左近充」
という名字の人が、昔いたなあ。音が似てるなあ。
「サ高住」は、ドラマに出て来るぐらい一般化されている言葉なのでしょうか?
グーグル検索(10月5日)では、
*「サ高住」=137万件
*「サービス付き高齢者向け住宅」=163万件
も出て来ました。
『『未来の年表~人口減日本でこれから起きること』(河合雅司、講談社現代新書)によると、「2024年」には、
「全国民の3人に1人が65歳以上」
になり、「2026年」には、
「認知症患者が700万人以上」
になる、というようなものをお読んでいると、確かに「サ高住」のような施設というか住居が求められるのもわかります。その一方で、「2033年」には、
「全国の住宅の3戸に1戸は、空き家になる」
ということで考えると、住宅供給は「全国で平均すれば足りている状態」なので、
「都市部でのみ、不足が起きている」
ので、また本当に必要なのは、
「介護のための人手」
つまり、
「『サ高住』の『サ』が問題だろう」
ということもわかりますね。