新・読書日記 2017_113
『新装版・パラレル~警視庁捜査一課 碓氷弘一3』(今野敏、中公文庫:単行本2004、2:文庫版2006、5、25・改版2016、5、25)
シリーズ3作目。
これはねえ、ちょっと「陰陽師」みたいなっ感じなので、「警察モノ」と言えるのかどうか・・・という気がしたのですが・・・。でも面白いからグイグイ引き込まれてしまいました。
「イブシ銀刑事×今野作品オールスター」と帯に書いてあるように、あのキャラもこのキャラも出て来ます。解説を読むと、このシリーズは「碓氷弘一」がサブタイトルにあるのだけれども、必ずしも、碓氷が「主役」として振る舞うわけではないと。その通りです。もっと「主役」っぽくてもいいのにと思いつつも、「相棒」となる人たちが「その回の主役」というのも、まあいいのかなと思えて来た一冊でした。
「横浜のマルソーたちの動きが活発になってきたようだ。」(172ページ)
ここに出て来た、
「マルソー」
というのは、
「暴走族対策室」
のことのようです。私はまた、
「ソフィ・マルソー」
かと思いました。しかしその後に、
「横浜の『マルソー』といえば、『相州連合』のこと」
と出て来て、「ああなるほど、小説の中ではそういう風に意味を掛け合わせているのか」と思いました。
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