新・ことば事情
6471「『渾』が人名用漢字に」
9月25日の夜中3時頃に、スマホでネットのニュースを見ていたら、
「人名用漢字2999字に。渾身の渾、追加」
という記事がありました。読めますか?
「コンシンの『コン』」
ですよ、「フンドシ(褌)」じゃないですよ!
なんでも「人名用漢字の追加」は、「2015年1月」の、
「巫」
以来の追加だそうです。
ちょっと気を抜いている間に、そんなに人名用漢字は増えたのか!
いや、きっとそれは「常用漢字(2136字)」と合わせての数じゃないかな?
たしか「2007年」に『新聞用語集』が出た時点での「人名用漢字」の数は、
「983字」
でしたから、これに「2010年11月30日改定の新常用漢字」の、
「2136字」
を足すと、
「3119字」
あれ?オーバーするな。じゃあ、「人名用漢字」単独で「2999字」ということ? そんなにあったっけ?
「2009年11月16日」に「平成ことば事情3749密かに増えた人名用漢字」で書いたときは、
「985字」
でした。2007年の「983字」から後に、「2009年4月30日」に「2文字(「祷」「穹)」増えて、「985字」になっていたのです。
しかし同じ「平成ことば事情3749密かに増えた人名用漢字」の「追記」=「2012年1月29日」に、
「2010年11月30日の『常用漢字の改正』に伴って、常用漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が、表2へ移動)、常用漢字表から削除された5字(「斤」も人名用漢字の降格予定だった)を追加し、人名用漢字は合計『861字』となったそうです。」
と書かれていたので、「人名用漢字」はこの時点で、
「861字」
ということで、
「常用漢字(2136字)」+「人名用漢字(861字)」=「2997字」
あ、これで計算が合うぞ。
この「2997字」に「2015年1月」の「巫」と、今回の「渾」を足したら、
「2999字」
ですね!やっぱり、「人名用漢字」"単独"で「2199字」ではなく、
「常用漢字(2136字)」+「人名用漢字(863字)」=「2999字」
ということなのですね。納得。