新・ことば事情
6468「阿武咲」
きょう(9月25日)の「ミヤネ屋」で、大相撲の特集をしました。その中で、若手で頑張っているお相撲さんも紹介しました。その中の一人が、今場所(九月場所)で「敢闘賞」を獲得した、
「阿武咲(21歳)」
です。この四股名、読み方が難しいですよね。所属する、
「阿武松部屋」
も難しいですが、これは、
「おうのまつ(べや)」
と読みます。で「阿武咲」の「阿武」は、部屋の名前と一緒で、
「おうの」
と読み、「咲」は、
「しょう」
と読むので、「阿武咲」は、
「おうのしょう」
と読みます。相撲に詳しい方にとっては常識でも、知らない人は読めない。そこで、テロップのオペレーターに、
「『おうのしょう』に、ルビを振ってください」
と頼みました。しかし、そのオペレーターはなんと、
「『敢闘賞』に『おうのしょう』」
とルビを振っているではありませんか!
「違うよ!『おうのしょう』のルビは『阿武咲』に振るんだよ!『敢闘賞』は常用漢字なんだから『かんとうしょう』に決まってるからルビは要らないよ!」
と注意してから、「ハッ!」と気付きました。
「阿武咲(おうのしょう)」と「敢闘賞(かんとうしょう)」は、共に「脚韻」が、
「しょう」
なんですね!だから間違えたのか!!・・・って、そんなのおかしいでしょ、やっぱり!
ちょっと、シャレてるけどね、
「敢闘賞(おうのしょう)」
とルビを振るのは。