新・ことば事情
6460「局地的に雷を伴って」
9月17日夕方6時頃NHKのニュース。「台風18号」が接近していました
男性アナウンサーは、
「局地的に雷を伴って強い雨の降る恐れがあります。」
という文章を、
「局地的に雷を伴って、強い雨が降る恐れがあります」
で切ったのですが、それは恐らく読み方が違います。正しくは、
「局地的に、雷を伴って強い雨が降る恐れがあります」
というように、「局地的に」で切り「雷を伴って強い雨が降る恐れがあります」までをつなげて読む、ですね。文章の意味は、そちらの方が伝わります。
同じ文章でも、切る所によって違ってくるという話。
似たような例は、きのう(9月19日)の「ミヤネ屋」でもありました。
前日、3か月ぶりに公の場に姿を現した、
「このハゲー!」「ちーがーうーだーろー、違うだろっ!」
発言で問題になった「豊田真由子議員」の会見の様子を報じました。その際に、
「本当の会見の狙いは」
というスーパーがあったのですが、
「本当の」
がかかるのは「会見」ではなく「狙い」にあるのですから、この距離は縮めた方が分かりやすい。そう考えて、
「会見の本当の狙いは」
に変更しました。