新・ことば事情
6451「党支部福祉部長」
9月5日の「読売新聞・朝刊」の大阪地方面に、こんな「訂正記事」が出ていました。
「4日の柏原市議選立候補者一覧で、大木留美氏の肩書が『党支部福祉部長』とあるのは、『党副支部長』の誤りでした。確認が不十分でした。」
という短いものでした。
そこで、前日4日の「読売新聞」を見てみたら、たしかに
「党支部福祉部長」
と書かれていました。もしかしたら、選挙管理委員会の発表が違っていたかも?と思って、同じ日の他の新聞を見てみたところ、「朝日新聞」と「日経新聞」は、柏原市市議選を載せていませんでした。というか「地方面」が見当たりませんでした。
「産経新聞」と「毎日新聞」は載せていて、ともに、
「党副支部長」
となっていました。選管が間違ったのではなく、「読売新聞」が間違ったようです。
これって、「音」だけ聞くと、
「副支部長」=「フクシブチョー」
「福祉部長」=「フクシブチョー」
は、「全く同じ」で、問題は「どこで区切るか」ですね。
「副・支部長」と「福祉・部長」。
でも、読むとき・しゃべるときは、そんなところで切りませんから、同じに聞こえてしまいます。
今回のミスは「聞き取り」に問題があったのか?それとも単なる「誤変換」なのか?
いずれにせよ、残念ながら「チェック体制・態勢」にも問題があったということでしょうね。「他山の石」にさせていただきます。
なお、9月10日に投開票が行われた大阪・柏原市議選で、大木留美氏は、見事「当選」されました。立候補者は21人、定数は16。大木さんは1394票を獲得して、12位で初当選です。