新・ことば事情
6433「オブラート」
先日、日テレの「今夜くらべてみました」という番組を見ていたら、司会のフットボールアワーの後藤さんが、ゲストの「むき出しの発言」に対して、
「オブラート、置いてきたな」
と言いました。この、
「オブラート」
ですが、最近は余り見かけなくなりました。昔は、
「苦い薬を飲むとき」
に使ったりもして、家庭に常備されていましたし、子どもの目にも触れる物だったのですが、最近、苦い薬は、
「ゼリー・(ジェル)にくるむ」
ので「オブラート」は使わないのだそうです。
オブラートが使われない・見かけなくなると、
「オブラートに包んだ物言い」
も減って来るのかな?少なくとも、そういう表現は「死語」になっていくのかもしれませんねえ、残念ながら。
「ゼリー(ジェル)に包んだ表現」
という言い方になるのかな?まだ耳にしたことはないけど。
「オブラート」と言えば、高校の時に、西ドイツのサッカー選手で、
「ウォルフガング・オベラーツ」
という左足の職人の選手がいました、バイエルン・ミュンヘンの選手で。引退試合で日本に来た時に、京都の西京極競技場まで試合を見に行きましたね。
私は「オブラート」と聞くと、その「オベラーツ選手」を思い出します。40年ぐらい昔の話ですけどね。知らんだろうなあ。
なお、この後藤さんの番組のファンの、中学1年の娘によると、学校の友達はみんな、「今夜くらてみました」のことを略して、
「こんくら」
と言っているそうです。