新・ことば事情
6429「ボギーを叩く」
8月13日のNHK19時のニュースを見ていたら(飛行機の中で、ですが)、
全米ゴルフ選手権に出場中の松山英樹選手が、
「1番ホールで、いきなりボギーを叩きます」
とアナウンサーが原稿を読んでいました。この
「ボギーを『叩く』」
に、違和感がありました。なぜなら、
「パーパットを外して、ボギー」
だったのです。そして「パット」は、
「打つ」
であって、「叩いて」は、いませんでした。
第1打をドライバーで打って「OB」なら、
「叩く」
でも良いと思いますが、なぜ「ボギーを叩く」なのでしょうか?
・・・あ、そうか!「パットを叩いた」でのはなく「ボギーを叩いた」、
つまり「叩く」は、
「『ミスショット』という『マイナスの結果』」
に対して使われるということなのでしょうか?「OB」もそうですもんね。
一般的な「叩く」とは、意味が違うのかもしれませんね。これが、
「記録を叩き出した」
だと、「プラスの意味の結果」で使われるんですけどね。
「平成ことば事情5919 叩き出す」もお読みください。