新・ことば事情
6396「『依存』の読み方」
6月30日に開かれた「新聞用語懇談会 放送分科会」で、こんな質問を出しました。
「これまでも何回か出た話ですが、去年の『NHKアクセント新辞典』で、
『依存』
の読み方が、
『イゾン(許容・イソン)』
となってからちょうど1年が経ちますが、現在各社は『イソン』『イゾン』のどちらを使うように指導されていますか?また、現状はどうでしょうか?」
これに対して、各社どちらをメーンで読んでいるか聞いたところ、回答は、
【イソン】MBS、日本テレビ、テレビ朝日、ABC、NHK、フジテレビ、ytv
【イゾン】テレビ東京、関西テレビ、テレビ大阪
中でも、フジテレビの委員からは、
「FNNでは、ずっとハンドブックに『○イソン ×イゾン』としていたが、2年間討議の末に、『①イソン ②イゾン』に変更した。流れはどんどん『イゾン』と『濁る』ほうに・・・。ただ、『依存症』と『症』が付くと『イゾン』と濁りたくなる気持ち。」
とのことでした。たしかに、たしかに。
一応、系列キー局の「日本テレビアナウンス部」が、
「イソン」
と濁らない立場を取っていることが確認できたことから、読売テレビでも「イソン」をメーンにしていきたいと思います。