新・ことば事情
6385「海鮮三味」
会社帰りに、会社の近くの大阪・京橋の繁華街をブラブラしていたら(実は、遅れて参加する「飲み会」のお店を捜していたのですが)、普段よく目にしているお店の看板に、目が留まりました。そこには、
「海鮮三味」
と書かれていました。
「かいせんざんまい」
と読むのでしょう。あれ?ちょっと待って、違うわ。
「三昧」
ではなくて、
「三味」
になっている。これでは、
「さんみ」
だよ。海鮮が「三種類」しかないのか?3つの味が合わさった菓子パンに、
「サンミー」
というのがありましたが。これを専門用語では、
「サンミー一体」
と言います。あ、脱線した。元に戻すと、看板屋さんかお店の人が「昧」という字を知らなかったか、「三味」と書いて「ざんまい」と読むと思い込んでいたのか?「海鮮」という料理の店だから、あえて「味」という字にしたのか?その辺りの事情は分かりませんが、これまでに何度も店の前を通ったことがあったのに、全然、気付かなかったなあ。証拠写真を載せます。
そういえば、先日、「ミヤネ屋」のスタッフも、フリップを発注するときに、
「パチンコ三味」
と書いて発注していました。これは本人が「ざんまい」だと思っていたようです。そういうように間違って覚えている人は、結構、いるのかもしれませんね。
私も高校生の頃、
「完璧」
の「璧」は、
「かべ(壁)」
だと思ってましたからね。つまり下の部分が、正しくは「玉」なのに、「土」だと思っていたのです。
「完壁」
です。カンペキに間違えていました。ありがちな間違いでしょう?問題は、
「間違いに、いつ気付くか」
ですね。看板の場合は「作る前」に気付いてほしかった気もします。