新・読書日記 2017_082
『あの会社はこうして潰れた』(藤森徹、日経プレミアムシリーズ新書:2017、4、10第1刷・2017、5、15第5刷)
著者は1963年生まれ、帝国データバンクの情報部で企業データに関する仕事を25年続けたプロ。「倒産・破産」した会社がどのような経緯・原因で潰れたのかを、つぶさに見て来た。それを記すことで、「なぜ、あの会社はつぶれたのか」を読み解き、「会社が潰れないためには、どうすればよいのか」(少なくとも「潰れた会社と同じようなことをすれば潰れる」ということ)を学ぶことができる、と思って読んだ。
読んでの感想は、大体「家族経営の3代目」ぐらいになって、創業者の精神が忘れられたり軽んじられたりして、「これまでの経営は、時代に合わない」と、新しいことをやり出して大失敗、というケースが目立つ気がする。(あ、サウジアラビアの新皇太子、「第三世代」に当たるそうだが、大丈夫かな?)
私は経営者ではないし、そういう意味では経営にあまり興味はないのだが、自分の会社がつぶれるのは困る。もしも、そういった兆し・傾向が見えたら、「ちょっと待った!!」と言えるようにと思って読みました。
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